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倉持麟太郎
2020.12.2 18:30

香港市民への不当な国家刑罰権の行使に強く抗議します~周庭氏らに実刑

我々がよりよく人権を保全するために生み出した「国家」。そのキモが社会を自力救済の連鎖による「万人の万人に対する闘争」から回避するために人々の「暴力」を「国家刑罰権」として国家が吸収したことにある。つまり国内最大の暴力が「国家刑罰権」だ。
国家刑罰権の入り口は警察権力、そして出口が刑の執行
その入り口から出口まで、一貫して、不当な人権蹂躙のために利用した香港政府、そして、北京の中国政府。
国内への最大の暴力が国家刑罰権であり、国外への最大の暴力が軍事的な権限の行使だ。これ、香港政府=北京政府が国内に行使している暴力の同量を国外にガンガン使ったら国際問題ですよね?
これから間違いなく世界の統治形態に「民主的独裁」や「権威主義」が大手を振るって歩き出す、いや、もう歩いてる。
自由や民主は自明じゃない、その前提条件はもはや崩れつつある。何とかそのラインを死守するために、我が国だけではなくて、世界の自他で牽制しあって、「ラインがおかされてるよ!」と言い合わないともう守れない。
国外と国外、両張りで「リベラリズム」や「デモクラシー」の柱を支え合わなければならない。
なお、まだ不当逮捕されている象徴的な活動家や若者が12名おり、彼らが勾留されながら外部の家族らに書いた手紙がすごい。
「僕の留置所生活はそれなりに悪くなく、いじめられてないし殴られてもいない」
「僕はここで反省して、状況をはっきり見えるようになった。」
といった金太郎飴のような内容が全員直筆で綴られている。当然、書かされている。
日本政府は、即刻抗議声明を出すべきである。
倉持麟太郎

慶応義塾⼤学法学部卒業、 中央⼤学法科⼤学院修了 2012年弁護⼠登録 (第⼆東京弁護⼠会)
日本弁護士連合会憲法問題対策本部幹事。東京MX「モーニングクロ ス」レギュラーコメンテーター、。2015年衆議院平和安全法制特別委員会公聴会で参考⼈として意⾒陳述、同年World forum for Democracy (欧州評議会主催)にてSpeakerとして参加。2017年度アメリカ国務省International Visitor Leadership Program(IVLP)招聘、朝日新聞言論サイトWEBRONZAレギュラー執筆等、幅広く活動中。

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